I wish…

乳がん闘病、読書記録、好きなものたち

【2021年読了】マスカレード・イブ

ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。「マスカレード」シリーズ第2弾のミリオンセラー。

第1話『それぞれの仮面』
山岸の元彼登場。部屋から消えた女を探せ!

第2話『ルーキー登場』
ホワイトデーの殺人。新米刑事・新田が捜査。

第3話『仮面と覆面』
謎の“女流作家"の秘密をファンから守り抜け!

第4話『マスカレード・イブ』
舞台は東京と大阪。准教授の鉄壁のアリバイ。


2021年4月読了。
夏にマスカレード・ホテルが映画で配給予定だからまずは小説で読もうと!
ホテルを読む前にイブを!と思って読んだまま、
マスカレード・ホテルは結局、映画で見ました。。。

印象に残ったことば
ホテルを訪れる人々は仮面を被っている。
お客様という仮面を。それをはがそうとしてはいけない。

#読書記録 #東野圭吾 #マスカレードシリーズ #マスカレードイブ

【2021年読了】92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て

NHKあさイチ』で話題の92歳の保育士さんの本!

ほったらかしでも、しっかり自立する!

ペリー来航よりも前に建てられた築170年の古民家の園舎でいち早くモンテッソーリ教育アドラー心理学の“いいとこどり"を実践してきた“奇跡の保育園"--小俣幼児生活団。

主任保育士を務める大川繁子さんが60年かけて2800人以上の園児たちに教わった子どもがよ〜く育つコツ。

〔 目 次 〕
はじめに 〜保育歴60年。〝奇跡の保育園〞のちょっと変わった子育て〜

第1章 「自由に生きる力」を育てるために


第2章 親が守りたいコミュニケーションの約束

第3章 子どもが小さいうちに築きたい、幸せを育む三角形

第4章 2800人を見てきた私の「子育てのコツ」
60年、2800人。私が見てきた保育の現場

第5章 「お母さん」の人生について私が伝えたいこと

おまけ 小俣幼児生活団の絵本カリキュラム

あとがき


2021年4月読了。

大人げないと頭でわかっていても、子供と本気で言い合ってしまう。
後から言いすぎてしまった、そんな態度をとらなければよかったと思うことも多々ある。
子供に悲しい顔をさせてしまった。言い伏せるような言い方をしてしまったと思うことも。

悩みは尽きないが、大川先生のアドバイスを聞いて当てはまることが多々あった。
少し気持ちが軽くなった。


#読書記録  #子育て本 #子育て #大川繁子 

【2021年読了】大事なことほど小声でささやく

f:id:manpuku_29:20210927114033j:image

心の傷は、ぜーんぶ、ここに置いて帰りなさい。 生きることへの感謝を取り戻せる場所。その店に集う人々のくすぶっていた人生が、今生まれ変わる。

その階段を下りると、希望の扉が待っている。
生きることへの感謝と愛おしさを取り戻せる場所―そこは奇跡のスナック「ひばり」。その店を経営するのは、2メートルを超えるマッチョなオカマのママ。規格外のカラダと愛と、痺れる言葉で、心に傷を抱えた人達の止まっていた時間が、静かな夜とともに動き出す。

駅前の寂れた通りの地下にあるスナック「ひばり」。

そのママは身長2メートルを超えるマッチョなオカマ・通称ゴンママ。

彼(彼女?)の回りに集まるのは、一癖も二癖もある「変わり者」ばかり。

エロジジイ社長、金髪モヒカンの歯科医師、シャイで生意気な男子高生、謎のセクシー美女、うだつの上がらない中年サラリーマン……。

同じトレーニングジムで出会った彼らは、いつもは愉快にトレーニングに励んでいるようにみえるのだが、それぞれ人知れず心に傷を抱えていて――。
心の垢を洗い流す感涙小説!

 

2021年3月読了。

 

印象に残ったことば

・人生に大切なのは、自分に何が起こったかじゃなくて、起こったことに対して自分が何をするかである。

・人はね、人に喜ばれるために生まれてくるんだよ

・阿吽という言葉は「あ」からはじまり「ん」で終わる。

この世のすべてを表す禅の言葉。

この世のすべては阿と吽の間の一瞬のいましか存在しなくて、

あなたが生きていられるのも、いまの一瞬だけ。

 

ゴンママの独特な言葉遣いに慣れるまで少し時間がかかったけど、

いいなぁ。素敵な人。話を聞いてもらいたい。

どなたかモデルになった人でもいるのかな…

 

第四章の四海先生のターンには泣いてしまった。

 

#読書記録 #大事なことほど小声でささやく 

【2021年読了】かがみの孤城 単行本

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。

 

2021年3月読了。

2018年本屋大賞受賞作品。

 

辻村深月さんの作品は「映画ドラえもん のび太の月面探査機」以外で初めて読む。

丁装が素敵で惹かれた。(なのに写真撮り忘れた…泣)

何の知識もなく入り込んだので最初なかなか本のせいに入り込めなくて、

読みたい欲にかられるまでしばらくかかった。

不登校の7人の生徒とオオカミちゃんの関わり、

7人の生徒の共通点やからくりが後半すごいスピードで明かされるから

読み終えた後にもう一度そのまま読み直したい気持ちになる。

 

#読書記録 #辻村深月 #かがみの弧城

【2021年読了】「普通」の人のためのSNSの教科書

f:id:manpuku_29:20210927105507j:plain

組織で働く人は炎上や秘密漏洩を恐れて、ネット発信に及び腰になりがち。
しかしそうした「普通」の人ほど仕事上のメリットは大きいのです。
トラブルを起こさない、懐疑的な上司を説得できる、本業に支障が出ない程度に気軽に続けられる、でも、着実に自分の名前で仕事がひろがっていく、そんな方法が、実はちゃんとあります。
ヘッドハンターからスカウトメールが来た、自著を出版できた、講演会の講師に呼ばれた、顔が知れて社内での仕事が円滑にまわるようになった、といった個人的なメリットから、勤務先に大口の発注が来たり、超一流の外資系企業から日本の事業パートナーに選ばれたり、勤務先企業に利益をもたらすことも。営業、出世、人脈、PR、転職、出版などチャンスは確実に増えていきます。本書は、組織に属しながらビジネスチャンスを広げることを目的としたネット発信の方法を丁寧に解説。「バズる」「稼ぐ」とは一味ちがった、誰もが使えるネット発信の教科書です。

目次

Prologue
ネットとリアルを分けない発信がビジネスを制す
バズらなくていいし、ビビらなくていい
組織人こそキャリアアップにつながる
「リアルの延長線上」でつかう
ネットを恐れる組織
「したたか」に発信しよう
「Withコロナ」「Afterコロナ」こそ


Chapter.0
ぼくはSNS発信に人生を救われた
「普通」の会社員が「プチ有名人」になるまで
巨大企業からのネガティブ転職
クビの恐怖でゲーム廃人寸前に
ブログが起こしたリアルの「革命」
「大企業的思考回路」からの脱却
ブロガー企画起ち上げでプチ有名人に

Chapter.1
ネット発信で「わらしべ長者」になる
「ハプニング」を生む「プルのコミュニケーション」
障壁となる「思い込み」
文章力や完璧さは追求しない
「メディア」だと思わない
お金儲けを考えない
役立つ情報かどうかは自分で判断しない
仕事に役立つ3つの理由
(1) 「プルのコミュニケーション」ができる
(2) 「蓄積効果」がある
(3) アウトプットが「思考訓練」になる
組織に依存しなくなると仕事がうまくいく
「シンデレラ」でなく「わらしべ長者」をめざそう
[Column1] 今、ぼくらがネット発信をする意味

Chapter.2
「アウトプット・ファースト」でいこう
自分のための「メモ」からはじめる
【準備編】
発信ツールの特性を知る
発信ツールは組み合わせてつかう
就業規則の確認は抜かりなく
強行突破はせず「手続き」を踏む
慣れるまで仕事の話は書かない
いきなり実名発信がこわいなら
最初は傾聴、慣れたらリアクション

【発信編】
失敗しない「自分のためのメモ」
続けやすいのは「イベント」「ニュース」「本」
発信のポイント1 軸を決め、キャッチコピーをつける
発信のポイント2 「アウトプット・ファースト」でいく
発信のポイント3 自分なりのペースを見つける
発信のポイント4 ロールモデルを見つけ、自分らしさを確立する
発信のポイント5 PDCAを回していく
発信のポイント6 自己ブランディングに役立てる
発信のポイント7 「この人に読んでもらいたい」という気持ちで書く
発信のポイント8 「徳力メソッド」を使う
発信のポイント9 対面で言わないことは発信しない
発信のポイント10 計画に時間をかけすぎない

ぼくなりの書き方

[Column2] もし、上司ににらまれてしまったら<; br> Chapter.3
アウトプットを、したたかにズラす
「メモ」からコミュニケーションを生む
「自分のためのメモ」に小さな工夫をする
「プルのコミュニケーション」をうまく利用する
ズラすコツ1 意中の人や企業に探される準備をする
ズラすコツ2 運営元に選ばれる話題や切り口で書く
ズラすコツ3 流行りものには飛びついておく
ズラすコツ4 未来に重きを置き、ポジティブに書く
ズラすコツ5 ニッチに絞り「深さ」で勝負する
ズラすコツ6 正論よりも不完全を残す
ズラすコツ7 リアルを組み合わせる
ズラすコツ8 横のつながりに目を向ける
ズラすコツ9 無理ない範囲で背伸びをする
ズラすコツ10 量より質、数より熱量を重視する

[Column3] ぼくらに起こった「ハプニング」事例

Chapter.4
ビジネスパーソンは「逃げるが勝ち」
「火事場のヤジ馬」にならない
リターンとリスクは表裏一体
炎上とディスカッションの違い
炎上を引き起こす三つの背景
不適切なことをしなければ炎上しない
録音・録画されてテレビで流れても問題ないか
「フィルター」をもっておく
話題に気をつけ、対立構造に入らない
最初の対応を間違えない
説明するときは場を変える
エゴは認め、フィードバックに感謝する

Epilogue
本を閉じる前にアカウントをつくろう


丁装がカジュアルだから手に取ってみたけど、ビジネス向けだった~
noteを手掛けた方のお話なので参考になりました。

・人がまだ知らない話、誰かの心を揺さぶるような印象的な話を発信しようとするのは「メディア」の視点
 「メディア」だと思わないこと。

・発信を「自分のためのメモ」とする
 →自分の役に立つ
 →人の役にも立つ

・メモ
 学んだことや考えたことをまとめる学びのためのメモ
 自分の得意分野や能力をアピールする
 新たな仕事を作るためのメモ
 仕事内容やこれまでの履歴をまとめて自分がどんな人間かを知ってもらう(名刺代わり)


#読書記録 #普通の人のためのSNSの教科書

夏の思い出

2021年8月、単身赴任中の夫が一時帰国した。
到着後すぐに国の統括する隔離施設で3日間の隔離を経て、1年5か月ぶりの再会。

公共機関は利用できないので、子供たちと車で迎えに行った。
成田空港はもぬけの殻のように、廃墟とまではいかなくとも警察官やスタッフのみ。
ごくわずかの利用客がちらちらいるだけ。
これが空港…?と思わんばかりの風景だった。

夫が帰ることが決まってからも書類手続き、
PCR検査や実際に飛行機が飛ぶまで試練があり子供たちも私も到着するまでは大きく期待しないようにいようと心で思っていた。

無事に再会できた時は、勝手に涙があふれた。
いろんな感情がぐじゃぐじゃだった。
会いたかった、大変だった、不安だった、心配だった、嬉しい…
この1年5か月の間に、私に乳がんがみつかり、決断し、手術をし、抗がん剤をし、再建手術までしたのだ。
胸を失うとは思わず別れたあの日からようやく会えたのだ。
画面越しでない父親の姿に子供達も本当はずっと会いたかったんだって実感した。


「よく頑張ったね」と言ってくれた 
一緒に住んでいなくてもたくさん支えてくれてることは理解していたけど、
一緒にいることの重要さをとても感じた一時帰国だった。


なぜなら…

  • 子供たちが父親にべったり(母、解放される)
  • 父親のいうことを聞く(母、驚き)
  • 気を遣わず頼れる大人が自分以外にいる(母、感動)


父親がいる子育てってこんなに楽なの?って何度も思った。
心配性なのか、子供たちは私がトイレに行ってもママ?ママどこー?って聞く。
すぐ近くの公園で遊んできなっていっても、子供たちだけでは絶対行かない。。
私が一緒に行くしかない…
日本で暮らしていたほうが便利だったり安心することもあるけど、
父親と一緒にいると私とは違う価値観で子育てするからその影響は大きい。


約一か月、一緒に過ごせてとても有意義だった。
家族水入らずで旅行もできた。
小規模のホテルや旅館、部屋食のホテルや旅館をできる限り探し、
お昼はコンビニ飯を車で食べたり感染対策をしながら。
(それも子供たちからしたらイレギュラーで楽しかったみたい^^)
日本にいたとき普段夏はキャンプの我が家、この時期のホテル旅行なんて普段しないから夏休み価格に驚愕だった。。(2年分の鬱憤晴らしだ~!!!!!)


私は手術後、初めての旅行。
はじめは温泉には入りたいけども周りの目が気になって露天風呂付の部屋でないと無理…って思っていたけど、コロナ禍ということもあり混雑していなかったせいか、共同のお風呂にも入ることができた。
主治医の先生は正面から見たときに傷跡が見えないよう、脇下側を切ってくれていた。
そのおかげかはわからないが、人は自分が思ってるほど、周りを見ていないとわかった(笑)

ただ、私の髪は今とても短い。
ベリーショートよりもベリーベリーくらい短い。
普段はウィッグをつけているが、お風呂でウィッグは無理だ。
お風呂であった人に食事処であったら、おかしいんじゃないかとか考えてしまったり。。
(自意識過剰かってくらい周りの目が気になってしまう)
結局ホテルではウィッグなしのベリーベリーショートで過ごした。

病気になってから、今後自分も気を付けようと思ったことがある。
それはお友達や周り人の急なビジュアルの変化にもあまり食いつきすぎないこと。
イメチェンとして急に髪を短くする人がほとんどかと思うけど、私のように治療でやむを得ず髪が抜けることもある。
抗がん剤前に長かった髪を短くしたら、やっぱり髪を短くしたの??ってよく言われて「そうなの~」って言ってたけど、内心は複雑だった。

以前の私もそんな気配りができずに急に短くしたお友達がいたら、そう言っていたと思う。
いろいろ抱えて生きている人は知らないだけでたくさんいるはず。
もっと人のことを考えた発言、行動をしたいなって思うようになった。

f:id:manpuku_29:20210927092924j:plain
富士山を見ないと日本に帰ってきた気がしないと夫

f:id:manpuku_29:20210927092922j:plain
河口湖湖畔のホテルから

f:id:manpuku_29:20210927092919j:plain
西伊豆の旅館から

乳がん #家族旅行 #単身赴任 #富士山

【2021年読了】桜のような僕の恋人

                                                         

f:id:manpuku_29:20210924114903j:plain

美容師の美咲に恋をした晴人。

彼女に認めてもらいたい一心で、一度は諦めたカメラマンの夢を再び目指すことに。

そんな晴人に美咲も惹かれ、やがて二人は恋人同士になる。

しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。

美咲は、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまったのだった。

老婆になっていく姿を晴人にだけは見せたくないと悩む美咲は……。
きっと、涙が止まらない。桜のように儚く美しい恋の物語。


目次
第一章 春
第二章 夏
第三章 秋
第四章 冬
第五章 新しい季節

 

2021年3月読了

 

悲しい話好きなのかな…て思うくらいこういう話読んでしまう。

泣いちゃうのわかってて読んで泣く。

 

私も2020年10月から抗がん剤治療をした。

髪が全部抜けた。顔色もそんなに良くない。動けないから太る。

気持ちも下がる。ほんと、悪循環。

 

乳がんになって、今まで感じてた悩みとかがどんだけ小さかったことか痛感した。

毎日どこか痛いとか考えることなく寝起きできてたこと。

食べ物や飲み物の味がわかる、感触がわかること。

当たり前にできたことができなくなり、できてうれしい基準値が低くなった。

生きていられるだけで幸せなんだと思った。

 

美咲の病気とは違うけど、私も夫や子供たちに髪がなくなった姿を見せるのが嫌だった。夫にはほぼ見せなかった。子供たちにもお風呂以外はずっとケア帽子をかぶっていた。

結婚しててもそうなのに、ましてや恋人になんて考えただけでつらい。。

 

思うままに体が動いて、痛くもなくて、食べれて飲めて生活できる。

これは当たり前ではない。

いま、動けることに感謝して過ごしたい。

 

#読書記録 #桜のような僕の恋人 #乳がん