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乳がん闘病、読書記録、好きなものたち

【2021年読了】そして、バトンは渡された

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森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」 身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作


ひとつひとつの描写が丁寧で、こんな家族かなこんなおうちかなって想像力をかきたてられる。
主人公の等身大の姿が見られ素直に思うことは伝えられて。
でも、本当に伝えたいことは言えずにいて。

”明日が二つになる”この言葉がとても素敵!

生きるってこういうことだよな~って読みながら考えました。
森宮さん好きだなー!

映画になるそうなので、映画もみてみたいな^^


印象に残ったことば
・「住めば都」ということわざ通り。どんな住まいにもいいところも悪いところもあって、
でも住んでいるうちにしっくりきて、家なんてどこでもいいと思ってしまえる。

・友達ってそんなに大事なのだろうか。友達の言うことはなんとしても聞かなくてはいけないのだろうか。そんなわけない。優先すべきもの、それが何かはわからない、ただ、友達ではないのは確かだ。

・本当の親子より施設の人に面倒見てもらったほうが気が楽なんだよね。
親子だとイライラすることも他人とならうまくやっていけたりするんだよね。

・親っていうのは自分を犠牲にする覚悟がないと務まらないんだよ。

・散々悪口を言って盛り上がる人。お父さんたちが気の毒になった。そして、それ以上に、これだけ陰口をたたいても共に暮らせるのだと、血のつながりの深さを思い知らされた。

・親になることは未来が二倍以上になる、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくる。

#そして、バトンは渡された #瀬尾まいこ #本屋大賞 #読書記録