【2021年読了】大事なことほど小声でささやく
心の傷は、ぜーんぶ、ここに置いて帰りなさい。 生きることへの感謝を取り戻せる場所。その店に集う人々のくすぶっていた人生が、今生まれ変わる。
その階段を下りると、希望の扉が待っている。
生きることへの感謝と愛おしさを取り戻せる場所―そこは奇跡のスナック「ひばり」。その店を経営するのは、2メートルを超えるマッチョなオカマのママ。規格外のカラダと愛と、痺れる言葉で、心に傷を抱えた人達の止まっていた時間が、静かな夜とともに動き出す。
駅前の寂れた通りの地下にあるスナック「ひばり」。
そのママは身長2メートルを超えるマッチョなオカマ・通称ゴンママ。
彼(彼女?)の回りに集まるのは、一癖も二癖もある「変わり者」ばかり。
エロジジイ社長、金髪モヒカンの歯科医師、シャイで生意気な男子高生、謎のセクシー美女、うだつの上がらない中年サラリーマン……。
同じトレーニングジムで出会った彼らは、いつもは愉快にトレーニングに励んでいるようにみえるのだが、それぞれ人知れず心に傷を抱えていて――。
心の垢を洗い流す感涙小説!
2021年3月読了。
印象に残ったことば
・人生に大切なのは、自分に何が起こったかじゃなくて、起こったことに対して自分が何をするかである。
・人はね、人に喜ばれるために生まれてくるんだよ
・阿吽という言葉は「あ」からはじまり「ん」で終わる。
この世のすべてを表す禅の言葉。
この世のすべては阿と吽の間の一瞬のいましか存在しなくて、
あなたが生きていられるのも、いまの一瞬だけ。
ゴンママの独特な言葉遣いに慣れるまで少し時間がかかったけど、
いいなぁ。素敵な人。話を聞いてもらいたい。
どなたかモデルになった人でもいるのかな…
第四章の四海先生のターンには泣いてしまった。
#読書記録 #大事なことほど小声でささやく