I wish…

乳がん闘病、読書記録、好きなものたち

国立科学博物館へ

週末、子供達と国立科学博物館へ行った。
3年ぶりくらい^^


今は国立科学博物館も予約制で時間ごとに入場者数を制限している。
土日の午前中は予約が埋まりがちで混雑してるかなとすこし心配していたが、
行ってみたらそんなことはなくとても快適に過ごすことができた。


入場前には入場時間の確認、体調の口頭質問があり、
階段を降りチケット売り場に入る前には消毒と自動検温機での検温があった。


やはり、大人気の恐竜の化石が見られるからか我が家のような子供連れが多かった印象。
ダメと言ってもいろいろなところを触りがちな子供たち。
展示室内もこまめにスタッフの方が消毒をされている姿を目にすることが多く、
来館者の意識だけでなく、館側もただ消毒を置いているだけでなく、
コロナ禍の取り組みを強化しているようで好印象だった。


こんなにすいてる科学博物館が久しぶりすぎて、見やすかった。
予約が取れない上野動物園にげんなりしていたけど、
子供たちはこちらでもとても刺激的だったようで
恐竜や動物の展示や昆虫の標本に夢中になってた。


私は去年はこの時期抗がん剤治療をしていたからしんどかったな~って思い出してた。
一年後、こうしてお出かけできるようになってうれしい!
まだまだ気を付けなくてはいけない時期だけど、それでも楽しいことして過ごしたい。

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子供が撮影した写真、なかなか上手に撮れてた

国立科学博物館 #子連れおでかけ 

【2021年読了】そして、バトンは渡された

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森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」 身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作


ひとつひとつの描写が丁寧で、こんな家族かなこんなおうちかなって想像力をかきたてられる。
主人公の等身大の姿が見られ素直に思うことは伝えられて。
でも、本当に伝えたいことは言えずにいて。

”明日が二つになる”この言葉がとても素敵!

生きるってこういうことだよな~って読みながら考えました。
森宮さん好きだなー!

映画になるそうなので、映画もみてみたいな^^


印象に残ったことば
・「住めば都」ということわざ通り。どんな住まいにもいいところも悪いところもあって、
でも住んでいるうちにしっくりきて、家なんてどこでもいいと思ってしまえる。

・友達ってそんなに大事なのだろうか。友達の言うことはなんとしても聞かなくてはいけないのだろうか。そんなわけない。優先すべきもの、それが何かはわからない、ただ、友達ではないのは確かだ。

・本当の親子より施設の人に面倒見てもらったほうが気が楽なんだよね。
親子だとイライラすることも他人とならうまくやっていけたりするんだよね。

・親っていうのは自分を犠牲にする覚悟がないと務まらないんだよ。

・散々悪口を言って盛り上がる人。お父さんたちが気の毒になった。そして、それ以上に、これだけ陰口をたたいても共に暮らせるのだと、血のつながりの深さを思い知らされた。

・親になることは未来が二倍以上になる、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくる。

#そして、バトンは渡された #瀬尾まいこ #本屋大賞 #読書記録

健康診断

今年も健康診断の時期が来た。


去年、日本にいるうちに健康診断を受けておこうと気軽に受けた検診で乳がん疑惑が見つかった。
社会人になってから毎年定期的に健康診断を受けてきて、毎回乳房エコーもとっていたのに。
渡航前検診ではより細かい血液検査もしたりしてたのに。
急に疑惑が見つかった。


今思えば、去年の乳房エコーの検査がすごく長くて、なんかおかしいなとは思っていた。
よく見てくれてるんだろうなという思いで、まさかこの後そんなことを言われるとは思っていなかった。
技師の方の何度も何度も画像をカチカチ保存している音がいまでも覚えてる。

検査を終えた後の医師の問診で
「身近な人にがんの人はいるか?」
「良性でも腫瘍などがあるといままでいわれたことがあるか?」と
質問されて目が点になってしまった。

ベテランの技師の方がちょっと気になるって言ってるから、と触診されるも特にしこりなどはない。
心配なら海外に戻る前に、乳腺外科でもう一度詳しく見てもらったほうが安心するんじゃないか、と言われ、まさかと思ったけど、心配性だしそんなこと言われたら検査しておこうと思い、その場で乳腺外科のクリニックを予約した。


恥ずかしながら、乳房のトラブルも婦人科だと思っていた。
乳腺外科という診察項目を初めて知った。


おなかをすかせていたから何を食べようか楽しみにしていた帰り道、
もし悪性だったらどうしよう、帰国することができない、そもそも私がほんとにガンなのか?
そんな不安が押し寄せてきた。
なんにも喉を通らない、食べたくないそんな気持ちでいっぱいだった。


夫にも軽く「検査で引っかかったから、念のため、詳しい検査受けてくる~」と報告したくらい。内心は複雑だった。


今年はもしまたあの時のようになってしまったらどうしようという不安な気持ちを抱えながらの健康診断。
去年、いつも受けていた検診センターがコロナ禍で予約が取れず、別の病院で検査をしたのだが、
今年もその同じ病院で(見つけてくれた恩恵のある病院!)検査したかったのに、リストからなくなってた。


なんとなく、その前まで毎年見てもらってた検診センターが心配になってしまい、
今回は主治医のいる病院と提携している検診センターにした。
もしかしたら見つかったのは去年病院を変えたからで、
本当はもっと前から疑惑あったんじゃないの?
去年も前の検診センターだったら見つけられなかったんじゃないの?っていう思いが頭をよぎってしまって。。

主治医の先生からは、乳房超音波エコーやマンモは見てるから健診でも見てもらわなくていいですよ~って言ってたけど、前回受けた時から3か月経っているし念のため超音波エコー検査もした。

それはもうささーっと(笑) え、こんな一瞬?って思ったけど、そんなもんなのかなー?


去年の10月からタモキシフェンを服用しているから、子宮のトラブルがないか気になっていた。
主治医の先生にも、薬の影響によりまれにトラブルがおこることがあるので、
定期的に検診を受け、出血などあればエコーなどで見てもらってくださいと言われていた。
今回の検診でも、婦人科健診の際にその話をしたら同じように言われて、
いまは特に問題ないですって言ってもらって安心した。


順調に終えれてほっとした気持ちと、通常はこう終わるんだよな~~っていうどうしても
去年の衝撃を思い出してしまう感情はあった。


ホルモン治療は10年も続く。
まずは一年、クリアできて本当に良かった。はず。(まだ検査結果届いてない、笑)


乳がん #2年生へ進級

【2021年読了】賢い子を育てる夫婦の会話

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その言い方、子どもはもう影響を受けているかも!?

ベストセラー『子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ』著者の最新作。
・怒らないと勉強をやらない
・友だちとうまくかかわれない
・自分の思いをうまく言えない
・自己肯定感の低さが気になる
・きょうだいゲンカが多い……
この原因は「夫婦の会話」にありました。

つるの剛士さん推薦!
 妻との会話は大切な時間。
 ただ、早く子どもたちのこと以外の話をする日がこないかなあ…笑

これまで5万人以上のお母さん、お父さん、お子さんに
コミュニケーションの大切さと難しさをお話しさせていただく中で、
最近では、親子の対話と同じくらい「夫婦の会話」に
悩んでいるご相談をたくさん受けるようになりました。

そして、さまざまな相談を受けるうちに、
一見、子どもの悩みと思われることも、根底には
『夫婦間のコミュニケーションの問題が隠されている』
ことがわかってきました。

伝え方のプロで自らも子をもつ母である著者が、
子どものふるまいが心配な人、パートナーとの子育てに悩みがちな人に、
子どもを賢く育て、夫婦関係もラクになる会話のコツを紹介します。

 

第1章 賢い子どもは「夫婦の会話」でつくられる

第2章 夫婦の会話を変えると、子どもはこう育つ

第3章 “ありのまま”を認めると、夫婦関係も子育てもラクになる

第4章 子どもの「器」を育む夫婦・家族の会話のコツ

 

2021年4月読了。

子供の(特に長男)とのかかわりがうまくいかないことが多くあって、この頃育児書をたくさん借りて読んでた。

旦那と離れて暮らすようになって1年が経ち、私の体調も落ち着いてきたけど

子供はナイーブなんだろうな、ママママずっと言ってる。

トイレに行くにも、別の部屋で作業しててもずっとついてくる。。

7歳の子供だけどこんなに手がかかるのかと思ってしまう。

 

それが、親への甘えだと頭でもわかっていても、

私の顔を見ては文句ばっかり言う姿にそれがどんどん私のストレスになってしまい

けんかするようになってしまった。

 

ママの心にゆとりを。

子育ては難しいなーーーー

 

#読書記録 #賢い子を育てる夫婦の会話 #男の子子育て

【2021年読了】凍りのくじら

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藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。(講談社文庫)

辻村ワールド、最高傑作登場
高校2年、芦沢理帆子――。「家に帰れば、本が読めるから」誰と話しても、本気で楽しいと思えたことがなかった。あの光と出会うまでは。


2021年5月読了。
『かがみの弧城』を読み、辻村深月さんの世界観にまた浸ってみたくなったのと、
ドラえもんの映画の脚本もされるくらいドラえもん好きという話を聞き、この作品を読みたくなった。

ドラえもんに出てくる道具が章のタイトルになっていて
それだけでどんなストーリーなのかワクワクする。
道具と物語がうまい具合にリンクされながら工夫されていて
見事だなって感動しました。

もっともっとドラえもんを深読みしたくなった^^


印象に残ったことば
藤子・F・不二雄先生
 ぼくにとってのS・Fは、サイエンス・フィクションではなく、
 少し不思議な物語「すこし・ふしぎ」なのです。

・家族というのは窮屈で、時として残酷だ
 人間というのは、理不尽で業が深く、そして間が悪い生き物だ

・映画監督の山崎貴さん
 新学期になればのび太は0点を取るかもしれないが、それでも長年にわたって
 「ドラえもん」を見ていると少しずつのび太が成長していることがわかるんだ

#凍りのくじら #辻村深月 #ドラえもん #どこでもドア #藤子・F・不二雄

【2021年読了】52ヘルツのクジラたち

f:id:manpuku_29:20211004122140j:plain「わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ」
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。
孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会う時、新たな魂の物語が生まれる。

注目作家・町田そのこの初長編作品!


2021年4月読了。
2021年本屋大賞作品。
読んだ後、もぬけの殻のようになってしまった作品。
後を引きずるような、後ろ髪を引かれるような、そんな思いがぐるぐるしてしまった。
小説だけど、現実にこういう人もいるんだろうなと思えて胸が締め付けられる。
どうか、どうか苦しんでいる人たちにも届きますように、
そして子供の小さな変化にも気づいてあげられるようなひとになりたい。
たくさんの人に読まれ、一人一人が優しいこころを持てたらと願う。

丁装に描かれた細かい仕掛けが物語の大切なことを記しているようで興味をくすぐられる。
クジラの上に描かれた小さな花は「52」という数字に見える。
折り返し部分に描かれているのは「耳」?

印象に残ったことば
・思い出だけで生きていけたらいいのに
 たった一度の言葉を永遠のダイヤに変えて、それを抱きしめて生きている人だっている。

・親から愛情を注がれていない孤独の匂い。この匂いはとても厄介。
 どれだけ丁寧に洗っても、消えない。
 孤独の匂いは肌でも肉でもなく、心に沁みつくものなのだ。
 この匂いを消せたというひとがいたら、そのひとは豊かになったのだと思う。

・ひとには魂の番がいる。
 愛を注ぎ注がれるような、たったひとりの魂の番のようなひと

#52ヘルツのクジラたち #町田その子 #読書記録 #本屋大賞

【2021年読了】愛なき世界

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恋のライバルが、人類だとは限らない――!? 
洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。
しかし本村は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好き。
見た目が殺し屋のような教授、イモに惚れ込む老教授、サボテンを巨大化させる後輩男子など、愛おしい変わり者たちと地道な研究に情熱を燃やす日々……
人生のすべてを植物に捧げる本村に、藤丸は恋の光合成を起こせるのか!? 
道端の草も人間も、必死に生きている。世界の隅っこが輝きだす傑作長篇。

2021年4月読了。
美しい丁装をみながら読めて幸せだった。(丁装好きあるある)
研究者がすべてこのタイプの方だと思わないが、研究に夢中すぎてこういう人もいるんだろうな~と想像しながら読むのは面白かった。

大学の自由な感じで勉強するの好きだったな

「愛なき世界」の題名、読んでなるほど、見事だな~って思った^^

#読書記録 #愛なき世界 #三浦しをん