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乳がん闘病、読書記録、好きなものたち

【2021年読了】凍りのくじら

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藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。(講談社文庫)

辻村ワールド、最高傑作登場
高校2年、芦沢理帆子――。「家に帰れば、本が読めるから」誰と話しても、本気で楽しいと思えたことがなかった。あの光と出会うまでは。


2021年5月読了。
『かがみの弧城』を読み、辻村深月さんの世界観にまた浸ってみたくなったのと、
ドラえもんの映画の脚本もされるくらいドラえもん好きという話を聞き、この作品を読みたくなった。

ドラえもんに出てくる道具が章のタイトルになっていて
それだけでどんなストーリーなのかワクワクする。
道具と物語がうまい具合にリンクされながら工夫されていて
見事だなって感動しました。

もっともっとドラえもんを深読みしたくなった^^


印象に残ったことば
藤子・F・不二雄先生
 ぼくにとってのS・Fは、サイエンス・フィクションではなく、
 少し不思議な物語「すこし・ふしぎ」なのです。

・家族というのは窮屈で、時として残酷だ
 人間というのは、理不尽で業が深く、そして間が悪い生き物だ

・映画監督の山崎貴さん
 新学期になればのび太は0点を取るかもしれないが、それでも長年にわたって
 「ドラえもん」を見ていると少しずつのび太が成長していることがわかるんだ

#凍りのくじら #辻村深月 #ドラえもん #どこでもドア #藤子・F・不二雄